研究紹介

　近年、ソーシャルメディアが実社会に与える影響力は強いと言われている。例えば、雑誌や新聞の広告、テレビのCMなどが販売促進機能としての役割を担っていたが、現在ではソーシャルメディアの中でもSNSのクチコミ効果が商品の売れ行きに関わっていることが分かってきている。　　

　私たちはそれを実証するために、Twitterのクチコミが、App StoreやGooglePlay、Amazonのランキングにどのように影響を与えているかを調査・分析し、さらにマーケティングへの有効性についても検討している。

Twitter分析

農業支援

　農業を取り巻く環境においては未だ情報技術の利活用が十分にされていない。また農家の高齢化や海外の輸入産物の流入などさまざまな問題を抱えている。そこで農業に情報技術を用いることで、作業を効率化し生産性を上げ農業収入が増加するのではないかと期待されている。それにより農業を行うことが簡単になり活発化することで、若者など誰にでも親しみやすいものとなり、結果的に農業人口が増加し、地域活性化へと繋がることを目指す。

行政とオープンデータ

　近年ビックデータの解析が注目されているが、その中でも行政が保有するデータを二次利用可能な形で公開する " オープンデータ " も注目を集めている。本研究では、情報の分野に関わらず、行政のデータ公開を主軸とし、新たな価値を創造していく。データの二次利用に際して、広範囲に使えるサービス構築が容易に行えるよう、データの定義、構造化を共通語彙基盤にあわせて行う必要があり、これらについて研究を進めている。

溶接シミュレーション

　飛行機や自動車などに用いられる構造材料は「強く」、「軽い」などの性質を持った材料が望まれ、そのような素材の研究開発が進んでいる。金属でものを作るには溶接が必要不可欠であるため、開発された新材料についてもどの溶接が最適であるかを知る必要がある。これまで、実際に実験で溶接を行い、その結果を分析する必要があったが、材料や溶接に関するデータをコンピュータで計算させることにより、結果を予測することが出来るようになった。そこでそのシミュレーションをより強化なものにし、更なるコストと時間の削減につなげる。